海洋学部水産学科では11月25日に、静岡キャンパスで「薬物乱用防止を啓発する講習会」を実施しました。静岡県内における覚醒剤などに関連した薬物事犯の検挙者数は減少傾向にありますが依然として高い水準で推移しています。今回の講習会は、学生たちに改めて薬物の恐ろしさを伝えるため、輸出入貨物の通関や関税等の徴収、密輸の取締りなどを担う名古屋税関清水税関支署の職員を招いて実施しました。
当日は、本授業を履修する学生約100名が出席。清水税関支署員から、税関の役割や薬物を乱用した際の体や社会に及ぼされる影響、過去の摘発事例などを学びました。さらに、麻薬犬による探知デモンストレーションも実施。10名の学生がカバンを持ち、そのうち一つに薬物と同じ匂いがサンプルを入れて一列に並ぶと、麻薬犬の「ウルトラ号」はすぐに反応。参加した学生は、「すぐに薬物を見つけられてすごい」と驚いた表情を見せていました。
講習会を運営した本学科の後藤慶一教授は、「学生たちの将来を守るためにも、薬物の恐ろしさについて再確認してもらいたいと企画しました。税関の業務について理解を深めるきっかけにもなったと思うので、興味のある学生には自身の進路候補の一つとして考えてほしい」と話しています。