国際文化学部地域創造学科の学生が8月25日に札幌市内で開催された北海道マラソン2019で、給水ボランティアを務めました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環として毎年実施しているもの。この授業では札幌市内で開かれる各種マラソン大会で運営の裏方を経験し、競技者の気持ちを理解するとともに、選手を支える充足感を得ることで今後の学生生活や将来におけるスポーツとの向き合い方を考えるきっかけとすることを目的としています。今回の北海道マラソンでは、約50名の学生と本学科の教員3名が参加しました。
学生たちは40km地点に設けられた給水ポイントでスポンジの配布を担当。ランナーが来る前から大きなバケツに水と氷を満たし、スポンジに冷たい水を含ませてテーブルに並べ、準備にあたりました。スタートから約2時間あまりでトップクラスのランナーが到達すると、「頑張れ!」「あと2kmですよ!」とエールを送りながら次々とスポンジを配布。足りなくなったスポンジを用意したり、並べたり、使い終わって道路上に投げ捨てられたものを回収したりしていました。当日はレース中に気温が徐々に上がっていたこともあり、ランナーたちは積極的に紙コップに入った水やスポンジを手に取り、学生たちに「ありがとう!最後頑張って来るよ」「ボランティアの皆さんも頑張って」と声をかけながら、力走していました。参加した学生たちは、「初めてマラソンレースのボランティアをやりましたが、とても楽しかった。ランナーの皆さんの力になれたならうれしい」「息つく間もなく大量のスポンジや水を用意したので、足元がビチョビチョになってしまいましたが、そんなことは気にならないくらい熱中していました。ランナーに声援を送った際に、『ありがとう』と言ってもらえたときにとてもやりがいを感じました」と話していました。
学生たちを指導した服部正明教授は、「大規模スポーツイベントにサポートする実践的に学ぶ機会をつくりたいと10年以上前からこの取り組みを継続しています。今年の学生たちもとても明るく、熱心に取り組んでいました。本学科には選手としてさまざまな大会に出ているアスリートも数多くいますが、今回の経験を通じて裏方の大切さ、準備の大変さなどを実感できたのではないでしょうか」と語っています。