静岡キャンパス硬式野球部が東海地区大学連盟春季選手権大会に出場しました

静岡キャンパス硬式野球部が5月20日から23日まで、三重県?ダイムスタジアム伊勢で行われた東海地区大学連盟春季選手権大会に出場しました。同大会は、静岡県、岐阜県、三重県の各リーグ優勝チームが総当たりで全日本選手権の代表を争うものです。初日、2日目と全チームが1勝1敗で決着がつかず、再々試合まで続く熱戦を繰り広げた末、本学チームは3位となりました。残念ながら全日本出場は逃しましたが、静岡県学生秋季リーグでの優勝や明治神宮大会出場に向けて貴重な経験を積みました。

チームは投手力や機動力を武器に、4年ぶりに静岡県リーグを制覇して東海地区大会に臨みました。初戦の中部学院大学(岐阜)戦では、両チーム無得点で迎えた5回に、山本好輝主将(海洋学部4年次生)が左翼に値千金の3ラン本塁打。7回には4番の横澤駿選手(同3年次生)がソロ本塁打を放ち、4―2で勝利しました。全日本出場へ王手をかけましたが、2戦目の皇學館大学(三重)戦では相手エース?佐野瑠勇選手(3年)が立ちはだかり、再三にわたって得点機を築くもあと1本が出ず、0―2で敗れました。

全チームが1勝1敗で並んだため、2日目に突入した21日の初戦は皇學館大と対戦。この日も相手の先発の佐野投手に6回まで無得点に抑えられてしまいました。それでも0―3で迎えた7回、2死満塁のチャンスで山本主将が同点となる3点二塁打を放ちます。「劣勢でもチャンスは必ず来る」「絶対勝てるぞ」といったベンチからの声援を背に、難敵から16イニング目にして初めて得点を奪うと、連打で5得点を挙げ試合をひっくり返し、5―4で勝利しました。続く中部学院大戦は、4回1死一、三塁の場面で、一塁ランナーが盗塁を試みた間に三塁ランナーがホームを陥れるなど持ち味を発揮するなど、疲労が蓄積する中でも粘り強い戦いを見せます。しかし、連投となった投手陣が3回に4失点、4回に7失点と相手の猛攻を抑えられず、3―12でコールド負けを喫しました。

2日目も全チームの成績が並んだため、23日の再々試合はトーナメント形式で実施。1回戦で、中部学院大に2―10と敗れ3位になりました。休養日を1日挟んだものの、4日間で5試合という強行日程を戦い抜いた山本主将は、「王手をかけながらあと一歩勝ち切れませんでしたが、声を出し続け、チーム一丸で粘り強く戦いました。この悔しさを持ち続けて練習に励み、秋こそ全国の舞台に立ちたい」と涙ながらに語り、手塚慎太郎監督(本学職員)は、「選手たちはどんな劣勢でも、満身創痍でも、諦めることなく戦い続けました。本当によく頑張ったと思います。ただ、選手たちはもちろん、私自身も“善戦”で満足するつもりはありません。必ずこの経験を糧に、秋シーズンにつなげていきます」と話しています。