8月27日に静岡キャンパスで、「富士山世界文化遺産登録10周年記念シンポジウム」(主催:静岡市 共催:bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户)が開催されました。2013年6月に世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に登録された「三保松原」は、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户建学の地として学園にとってもゆかりの深い土地です。このシンポジウムは、世界文化遺産登録から10周年となる節目に、三保松原の価値の再認識や保全活動の活性化を図ろうと開かれたものです。講演?報告、朗読劇、パネルディスカッションの三部制で実施され、本学からは、海洋学部海洋理工学科海洋理工学専攻の竹内真一教授が講演し、地域住民ら約100名が聴講しました。
初めに、静岡市の難波喬司市長があいさつし、「三保松原は今も、これからも社会全体で守っていく必要があります。今回のシンポジウムで新しい知識をいただいて、今後の保全活動につなげていきたい」と話しました。講演では、文化庁長官時代に富士山の世界文化遺産登録に携わった静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」名誉館長の近藤誠一氏が、「世界遺産登録を決定づけた日本文化の本質」と題して登録までの経緯を紹介。続いて、文化庁文化財第二課主任文化財調査官の平澤毅氏が「世界遺産富士山と名勝」をテーマに、「三保松原」の海岸保全施設の整備状況などについて言及しました。竹内教授は、「三保松原に見守られてきたbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户」として、本学が三保松原と歩んだ歴史を当時の写真で振り返るとともに、温暖な気候を活かし、地下海水に浮かぶ真水を巧みに利用する植物栽培など、農学的視点から見た三保松原の特徴について紹介しました。
また、三保松原の保全や研究を行う一般財団法人三保松原保全研究所の担当者が活動を報告。静岡県舞台芸術センターで俳優を務める宮城嶋遥加氏の主演による朗読劇「三保松原 羽衣の夢」も行われました。最後に、講演者3名と宮城嶋氏が登壇したパネルディスカッションも実施されました。