海洋学部では、8月2日に静岡キャンパスにおいて実施された青少年体験セミナー「海の生き物の子ども達(通称:ちりめんモンスター)の観察会」(主催:静岡商工会議所、海のみらい静岡友の会)の運営に協力しました。本イベントは、静岡の未来を担う青少年や一般市民に海や自然に親しんでもらいながら、海洋地球科学と海洋生物学に関する知識の重要性を知ってもらうために毎年開催されているものです。
当日は、15組37名の親子が参加。水産学科の秋山信彦教授や松浦弘行准教授が進行を務め、両研究室に所属する学生や大学院生が運営を補助しました。最初に、秋山教授がマダイやヒラメをはじめとした魚類やエビ、カニなどの甲殻類の幼生の写真をスライドで紹介。続いて、松浦准教授がちりめんじゃこに混ざるプランクトンをはじめとした生物の生態や見分け方について説明しました。
その後、同日朝にキャンパス内の水産飼育実験室で生まれたばかりのタツノオトシゴの子どもを紹介したほか、袋いっぱいに詰まったちりめんじゃこと魚類や貝類などの幼生の標本を参加者に配布。ちりめんじゃこに混ざっているプランクトンを親子で協力してピンセットで分類した後、顕微鏡で観察しました。子どもたちはメモをとったり、顕微鏡のレンズにスマホを近づけて撮影したりと熱心に取り組み、「魚が大きくなるにつれて、形が大きく変わることに驚きました」「珍しい魚も見つかったので、自分の部屋に標本として飾りたい。夏休みの自由研究のテーマにして、学校で発表します」と目を輝かせていました。