文理融合学部地域社会学科(経営学部観光ビジネス学科)の小林寛子特任教授のゼミナール(エコツーリズム研究室)が5月3日に熊本県西区芳野校区で、「みかんの花ウォークIN芳野」を開催しました。有明海を望む絶景と温暖な気候に恵まれながら、過疎化?高齢化が深刻な同地区の活性化を目指し、小林教授のゼミでは2013年度から観光資源調査やイベントの企画?運営を行っています。今回のイベントは過去2年間、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響でフィールドワークができなかった2、3年次生と、新しく加わった1年次生に芳野の魅力を伝えようと企画。文理融合学部と経営学部のほか、農学部の学生や卒業生ら23名が参加しました。
当日は参加者を3つのグループに分け、4年次生の案内で金峰山や二ノ岳(熊ノ岳)などを見ながら歩き、みかん畑では小さな白い花を見たり、においをかいだりしながら散策。夏目漱石の小説『草枕』の舞台になった「草枕の道」を歩いた後は、地元の女性たちが手づくりした郷土食弁当を楽しみました。企画した堀若菜さん(観光ビジネス学科4年次生)は、「昨年5月にみかん畑を訪れ、辺り一面に咲き誇る白い花といい香りを体験し、今年はみんなで歩きたいと考えました。1年次生の歓迎会でもあるので、特産品のみかんだけでなく、歴史や文化も伝えられるように小林教授と4年次生でルートを決めました。私自身、地域振興のために郷土食が果たす役割について卒業論文を書いているので、郷土食弁当を食べた参加者の感想は研究にも生かしたい」と話します。
澤田纏さん(地域社会学科1年次生)は、「県外出身で知り合いがいなかったのですが、研究室に参加して先輩から大学のことを教えてもらい、同級生の友達もできました。動画や写真をたくさん撮影したので、これらを使って先輩たちと一緒に芳野を盛り上げていきたい」とコメント。石窪健人さん(バイオサイエンス学科3年次生)は、「初めて芳野を訪れましたが、市街地からそれほど離れていないのに自然が豊かで、こんな場所があったのかと驚きました。学んでいることや考え方の異なる他学科の人と一緒に散策し、視野が広がったことは総合大学のよさだと感じました」と話しています。
小林教授は、「芳野での活動も9年目を迎え、今年は地元の皆さんと『芳野え~る』という団体を結成し、より地域住民の声を反映した活動を展開していきたいと考えています。5月末ごろには季節ごとの風景や魅力、郷土料理などを発信するホームページを開設予定で、今後も交流人口を増やす取り組みを継続していきます」と話しています。