bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户ではこのほど、海洋調査研修船「望星丸」にKDDIが提供する衛星ブロードバンド「Starlink Business」を搭載。10月4日に清水港接岸中の同船で関係者立ち合いのもと設置工事が行われ、通信テストなどが完了しました。
海上航行において、海洋気象情報や水路通報?航行警報をはじめとしたさまざまな情報は欠かすことができません。これまで海上における通信は、静止衛星通信サービスを活用してきましたが、陸上から発信されるデータ量の増加や発信方法の多様化により、陸上から離れた海域での情報収集方法の改善が課題となっていました。また、望星丸には静岡キャンパスで勉学や研究活動に励む海洋学部や人文学部の学生をはじめ、全国のキャンパスで学ぶ学生が乗船します。これまでは、航海中の情報収集が制限され、調査データの共有?報告なども帰港してから行ってきました。
本学ではこれらの課題を改善するため、23年7月下旬から望星丸にStarlinkを試験的に搭載。通信品質の確認や必要な海洋気象情報のリアルタイム取得、陸上との双方向でのオンライン会議など通信テストを繰り返してきました。今年2月には総務省が日本籍船でのStarlinkの領海外使用を可能とする「電波法関係審査基準」を改正したことで世界中の洋上での通信が可能となったため、望星丸への正式設置を決定しました。
望星丸の豊田力船長は、「刻々と状況が変化する洋上で安全な航行を続けることが私たち乗組員の使命。そのためにもリアルタイムな情報は欠かせませんが、これまで使ってきた静止衛星通信サービスの利用には高額な通信料がかかり、陸上との通信では少しラグもありました。新たな設備を有意義に活用し、さらに安全な航行を続けていきます」と話します。また、海洋学部の齋藤寛学部長は、「本学部では多様な海域で調査研究を展開しており、Starlinkの設置で情報収集?発信がしやすくなります。また、静岡キャンパスでの授業と船内をつなぐオンライン授業の幅も広がり、世界中の洋上がキャンパスになるメリットも大きい」と語り、学長室(情報担当)の岡田工部長(理系教育センター教授)は、「現在は船舶の安全航行や研究用で、乗船学生に対するインターネットサービスではありませんが、ダウンロード速度最大220Mbpsと陸上でのインターネット環境と遜色ない通信が可能になりました。望星丸は2022年11月に国内初となる災害医療実証訓練での使用をはじめ、離島部などにおける地域医療支援でも活用しています。学園の医療機関と円滑につながることで、海外研修航海や研究中の学生、教職員の安心にもつながり、地域医療や被災地支援でもより力を発揮できる環境がさらに整ったと考えています」と語っています。