熊本キャンパスで9月11日、農業現場のニーズを踏まえた研究の推進と研究成果の現場への迅速な普及を促進することを目的とした「平成30年度九州沖縄地域マッチングフォーラム」(主催=農林水産省大臣官房政策課技術政策室、農研機構九州沖縄農業研究センター、九州農業試験研究機関協議会/協賛=熊本県、農林水産省九州農政局、公益社団法人農林水産?食品産業技術振興協会、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户)が開催されました。この催しは、生産者や農業団体、行政?普及関係者、企業関係者、研究者等が集い、双方向の意見?情報交換を行うものです。九州沖縄地域は農産物の安定した生産や供給が求められており、土地利用型農業においても、消費の変化や担い手不足、高齢化等へ対応するため、農産物の高付加価値化や省力?低コスト生産を通じた収益性向上?競争力強化が課題となっています。フォーラムでは、「多様な土地利用型農業の展開」をテーマに、水田作と畑作の技術として、飼料用米、いぐさ、夏期湛水および加工用ホウレンソウをめぐる4つの技術が取り上げられました。
当日は、技術を開発した研究者と生産者が各技術の連携事例についてそれぞれの視点から紹介し、会場の来場者とともに総合討論も実施。さらに、データと先端技術のフル活用による生産性の飛躍的向上と地域農業の振興を目指したスマート農業の実現に向けた施策である「農業データ連携基盤(WAGRI)」と「スマート農業技術の現場への実装」について、農林水産省の担当者が最新の情報を提供しました。またポスターセッションでは、本キャンパスの農学部と大学院農学研究科の教員と学生による研究の成果20件を披露したほか、農学教育実習センターにおける実習教育を紹介。本キャンパスの各学部?学科の説明パネルも設置し、来場者の関心を集めていました。
ポスターセッションに出展した本学部及び各研究科の研究は以下の通りです。
「バスケット法で調べたサトウキビの製糖用品種と野生種97S-41との後代系統群における節根の伸長方向」農学部応用植物科学科 阿部淳教授
「低酸素条件がイネの個体成長,冠根のROLバリアと破生通気組織に及ぼす影響」農学部応用植物科学科4年次生 加藤康之さん?植木隆さん
「雑穀混作圃場における節足動物相」大学院農学研究科2年次生 井手脩人さん
「水前寺成趣園の日本シバにおける分子生物学および形態学的アプローチによる由来地の推定」大学院農学研究科2年次生 宮地伯明さん
「アブラナ科野菜の胚乳におけるトランスクリプトーム解析」農学部応用植物科学科 川邊隆大講師
「ブドウ‘シャインマスカット’における環状剥皮が果実成熟に及ぼす影響」農学部応用植物科学科 安田喜一講師
「ブドウ‘シャインマスカット’における『果梗部黒変症状(仮称)』の発生要因の探求」農学部応用植物科学科 安田喜一講師
「モウセンゴケ科3属11種の核DNA含量の測定と倍数????に関する研究」農学部応用植物科学科 星良和教授
「ニワトリにおける推論能力に関する研究」農学部応用動物科学科 伊藤秀一教授
「モグラ類の地中利用に関する研究」農学部応用動物科学科 樫村敦講師
「ウシMMP14遺伝子における新規DNA多型の探索とその経済形質に対する効果」農学部応用動物科学科 松本大和講師
「行動を生み出す遺伝子の解明」農学部応用動物科学科 今井早希助教
「無尾を呈するホルスタイン種子牛に認められた脊髄係留症における脊髄円錐部の構造解析」大学院農学研究科1年次生 廣中健太郎さん
「On Hot-water Extraction of Japanese Yacon Herbal Tea Intended for Drinking: Optimization of Higher Antioxidant Activities and Total Phenol Content by Response Surface Methodology」大学院生物科学研究科2年次生 上田裕人さん
「ヤーコン茶葉熱水抽出物の糖質消化酵素阻害作用:in vitroでのa-グルコシダーゼおよびa-アミラーゼ阻害」大学院生物科学研究科2年次生 上田裕人さん
「トリプトファン由来尿毒症物質Indoxyl sulfateとその関連代謝物の機能性研究:抗酸化活性ならびにヒト血清アルブミン結合能の評価」大学院農学研究科2年次生 堤秀平さん
「安心安全な食を目指して効能追究」農学部バイオサイエンス学科 安田伸教授
「トマトの機能性成分に関する研究 」農学部バイオサイエンス学科4年次生 益満樹さん
「サツマイモの樹脂配糖体に関する研究」農学部バイオサイエンス学科4年次生 齋藤菜緒さん
「紫芋焼酎粕を原料とする機能性飲料および食品開発」農学部バイオサイエンス学科 多賀直彦講師