高宗選手が全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会で優勝しました

熊本キャンパスアーチェリー部の高宗瞭羽選手(基盤工学部3年次生)が、10月15日から17日まで群馬国際フィールドアーチェリー場で行われた全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会(インカレフィールド)男子コンパウンド部門で優勝しました。高宗選手は、これで昨年2月の全日本学生アーチェリー室内個人選手権大会(インカレインドア)、同9月の全日本学生アーチェリー個人選手権大会(インカレ)と合わせて、「インカレ3冠」を果たしました。

昨年度は2つのインカレで学生日本一に輝いた高宗選手。中でも9月のインカレは、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大の影響で思うような練習が積めなかったことに加え、大会直前に曾祖母が亡くなり、斎場から試合会場に向かったといいます。高宗選手は、「曾祖母はずっと応援してくれていて、“私に何かあったときでも試合を優先しなさい”と言われていました。つらかったですが、何としても優勝しないといけないという思いで臨んだ大会でした」と振り返ります。

20歳以下のジュニアカテゴリーではなくなる今年度は、「日本記録を塗り替えること、3つのインカレで優勝すること、9月にアメリカで開催される世界選手権の日本代表になること」を目標に掲げてスタートしました。しかし、前回王者として臨むはずだった2月のインカレインドアがコロナ禍で中止となり、4月の世界選手権日本代表最終選考会は惜しくも2位。さらにインカレも同じく中止を余儀なくされ、「仕方ないことですが、残念でした。次の大会に気持ちを切り替えるしかありませんでした」と苦しい胸の内を明かします。

そんな中で迎えた山の中など自然の地形を生かして標的を設置したコースを回って行射するインカレフィールド。アップダウンがある中での射ち上げや射ち下ろしのほか、距離表示のないコースでは、距離を推察して射つ技術が求められます。「全日本(ターゲットアーチェリー選手権大会)を控えていたので、フィールド用に弓を調整できなかった」と予選は2位通過で、決勝も終盤までライバルにリードされる展開でしたが、「最後まで粘り続けられた」ことが逆転優勝につながりました。

翌週24日の全日本ターゲットアーチェリー選手権大会は、シニア選手にまざって5位入賞を果たしました。「優勝という目標には届きませんでしたが、上位が僅差だった中、全日本での自己ベストを更新して入賞できたのはよかったです」と高宗選手。大学最終学年を迎える来年に向けては、「日本記録を出すことと、予定通りアジア大会が開催されて、その代表選考会が行われれば、狙っていきたいです。緊張した中でどのように射つかがポイントになっていくと思います」と語りました。