海洋学部海洋生物学科の村山司教授の著書『ナックの声が聞きたくて! “スーパー?ベルーガ”にことばを教えるイルカ博士』(講談社)が、厚生労働省の児童福祉文化財に指定されました。児童福祉文化財は、厚生労働省社会保障審議会が推薦し、18歳未満の「児童」の福祉向上にふさわしい出版物や舞台芸術、映像として出されるものです。同著は今年の夏に「平成27年度青少年読書感想文全国(岡山県)コンクール 課題図書?指定図書」にも選ばれています。
村山教授は、イルカがヒトの言葉をまねられることを世界で初めて実証し、2014年9月に国際比較心理学雑誌電子版(INTERNATIONAL JOURNAL OF COMPARATIVE PSYCHOLOGY)に発表。本書では、高校時代にイルカへの興味を持った村山教授が千葉県?鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせるよう奮闘してきた20年間の様子が描かれています。
村山教授は、「一報を聞いたときは、喜びと同時に驚きました。この本では、イルカの魅力だけでなく、『夢をあきらめなければ実現する』をテーマに挑戦することの大切さを書いています。読んでくださる方には、自分がやりたいことを大切にして、失敗にめげず、夢を貫くことの大切さを感じてほしい」と話しています。