「第41回留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

語学教育センター留学生支援教育部門では12月1日に湘南キャンパスで、「第41回留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。留学生に日ごろ考えていることや感じていることを日本語で発表してもらうことを目的に、毎年秋学期に実施しているものです。今回は日本語教育特別講座や学部の留学生の中から事前審査で選ばれた10名がコンテストに臨みました。

出場者は学生や教職員ら約90名が見守る中、日本での留学生活を通した体験や考えていることなどを5分以内で発表。スピーチは教員と学生代表者ら4名の審査員によって「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5つの観点から評価され、日本語の上手さだけでなく、内容の深さや全体の印象も考慮されます。受賞者には、審査委員長を務めた本センターの外崎淑子教授から賞状が授与されました。

最優秀賞に選ばれたインドネシア出身のヴィンセント?ダッレンさん(建築都市学部土木工学科2年次生)は、「失敗するのはそんなに悪くないよ」と題してスピーチ。割れた食器を修復する日本の伝統技術“金継ぎ”をモチーフに、「割れたものも賢く修理するとさらに美しくなる。失敗は人生の出来事のひとつ。避けて通ることができませんが、見方を少し変えればそんなに悪くない。失敗したら後悔するより受け入れ、金継ぎのような人生にしましょう」と語りかけました。優秀賞は「日本語の落とし穴」と題してスピーチした中国出身の侯 相宇さん(工学部応用化学科2年次生)が、審査委員特別賞は「酔っ払いサラリーマン」と題してスピーチしたインドネシア出身のウィンダ?ジョセリンさん(理学部物理学科4年次生)が受賞。他の登壇者には努力賞が贈られました。

また、審査員が別室で審査をしている時間には日本語教育特別講座4クラスの留学生による日本語演劇「水のない川」が披露されました。秦野英会話同好会「おから塚喜劇団」の協力で秦野に伝わる民話をもとにアレンジした本格的な演劇で観客を魅了し、終演後は大きな拍手が起きました。なお、コンテストの様子はZoomでも配信されました。

【表彰結果】 

最優秀賞「失敗するのはそんなに悪くないよ」 ヴィンセント?ダッレンさん(インドネシア/建築都市学部土木工学科2年次生)
優秀賞「日本語の落とし穴」 侯 相宇さん(中国/工学部応用化学科2年次生)
審査委員特別賞「酔っ払いサラリーマン」 ウィンダ?ジョセリンさん(インドネシア/理学部物理学科4年次生)

その他の登壇者とスピーチテーマは下記のとおりです(発表順)。

◇「何のために働くのか」 雷 佳輝さん(中国/政治経済学部経済学科1年次生)
◇「テオティワカン文明の謎」 キム?ジュアさん(韓国/文学部歴史学科考古学専攻3年次生)
◇「ゲームは時間の無駄?」 コレスニコフ?ドミートリ―さん(ロシア/国立研究大学高等経済学院?科目等履修生)
◇「私はどこに属していますか?」 カテリーナ?アニッキ?ブィータネン?グーサローウァさん(デンマーク/コペンハーゲン大学?日本語教育特別講座)
◇「新しい言語を学ぶ」 アンジェラ?プトリ?セティオさん(インドネシア/工学部応用化学科1年次生)
◇「日本の美食への旅」 叶 志翔さん(中国/文化社会学部心理社会学科1年次生)
◇「環境に対する責任がどこから始まるのか」 シュマコーティナ?ゾーヤさん(ロシア/高等経済大学[HSE]?科目等履修生)