10月24日に東京都内で「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が行われ、熊本キャンパス硬式野球部の廣池康志郎選手(農学部4年次生)が千葉ロッテマリーンズから5位で指名されました。本学部所属の選手がドラフト会議で指名されるのは初めてです。
廣池選手は3年次生の春季からエースナンバーを背負い、九州地区大学野球選手権南部九州ブロック大会熊本地区予選では6連覇を達成し最優秀選手賞を受賞しました。4年次生の春季は体調不良などで登板機会が少なかったものの、全日本大学野球選手権大会では1回戦の中部学院大学戦に先発。2―3で惜敗しましたが、当時の自己最速を更新する151kmをマークしました。今秋は先発の柱として熊本地区予選、南部九州ブロック決勝トーナメントを制覇。最速153kmのストレートと5種類の変化球を武器に、明治神宮野球大会出場をかけて11月2、3日にみずほPayPayドーム福岡で行われる第31回全九州大学野球選手権大会に臨みます。
ドラフト指名後に阿蘇くまもと臨空キャンパスで実施した記者会見で廣池選手は、「支配下選手として指名されるとは思っていなかったので、名前を呼ばれた瞬間は信じられませんでした。春はいい結果を残せませんでしたが、チームのみんなが全国に連れていってくれたからこそアピールができ、本当に感謝しています。まずはしっかりと体をつくり、投手出身の吉井理人監督の下で投げる技術だけでなくメンタル面も学びたい。将来は先発として試合をつくり、勝てる投手が目標」と意気込みを語りました。林田倫彦監督(本学職員)は、「手足の長さと柔軟性、50mを6秒で走る瞬発力もあり、回転数の多いストレートが一番の魅力です。さらに体を鍛えればマリーンズの佐々木朗希選手のようになれる素材だと信じています」と期待を寄せました。
廣池選手は農学部応用動物科学科に所属し、ウシの世話をはじめ実習や実験などにも励んできました。木之内均部長(熊本キャンパス長、文理融合学部教授)は、「勉学と野球を両立させて成長したことを大変うれしく思います。前任の南部正信監督、林田監督をはじめ、支えてくださっている多くの皆さんのおかげです。これから彼がマリーンズでさらに成長していく姿を応援していきたい」と語りました。
なお今回のドラフト会議では、静岡キャンパスの宮原駿介選手(海洋学部4年次生)が読売ジャイアンツから5位で、付属相模高校の藤田琉生選手(3年)が北海道日本ハムファイターズから2位で指名されました。