2月23日(土)合志市御代志市民センター講堂にて、生活習慣病予防講演会が行われ、講師として農学部バイオサイエンス学科の永井竜児教授が登壇しました。
「~楽しく簡単にアンチエイジング~老化物質AGEsをつくりにくい生活習慣とは」と題して行われた本講演には、約120名の方が参加。
講演の前にはAGEs測定を実施し、多くの方が列を成していました。
講演後の質疑応答では、参加者の方から「高カカオチョコレートの効果は?」「梅干しは市販のもの、自家製のもの、はちみつ漬け等あるが、どれでも良いのか。また、塩分濃度はどのぐらいなのか?」や、「世間で『糖分や塩分は摂りすぎないように』といわれると、全く摂らない方が良いと考えてしまいがちだが、ある程度糖質も塩分も摂らなければならない理由や具体的な量は?」など、さまざまな質問が寄せられました。
それらの質問に、一つひとつ的確な回答が述べられ、三大栄養素(糖質?脂質?タンパク質)をバランス良く摂らなければならない理由などのアドバイスがなされました。
老化物質AGEsは、からだの中で糖質がうまく利用されないと、タンパク質と糖質が反応して生成する物質です。健康的な生活を送っている人は、加齢によるAGEsの蓄積はそれほど多くはありませんが、不適切な食生活や運動不足などにより、AGEsの蓄積が高まります。このAGEsは、糖尿病のほか認知症やがん、高血圧、動脈硬化症にも関与しています。