食生命科学科の安田伸教授がタイのKMITLフードインダストリー学部主催の「ワールドフードシリーズウェビナー」で依頼講演

本学では、国際的学術交流の推進という理念のもと、これまでにタイ王国?モンクット王ラカバン工科大学(以下、KMITL)との間でアジア農業シンポジウムの開催や交換教員、交換留学生の受け入れなど活発な学術交流と親善交流を続けています。

今回は、その交流の一環として、農学部食生命科学科の安田伸教授が8月26日に、オンラインで開催された「KMITLフードインダストリー学部主催のワールドフードシリーズウェビナー(World Food Series Webinar @Food Industry, KMITL)」において依頼講演の講師を務めました。この催しは、協定校を始めとする国外の諸大学の研究者らが講師としてウェブ参画し、各国の食や飲料等に関するトピックについて、KMITLの学生や教職員とその情報や知見を共有することを目的に、セミナーシリーズとして開催しているものです。


安田教授は「日本におけるヤーコン葉を使ったハーブティーと抗酸化作用」をトピックに、農作物ヤーコンについての紹介を行いました。さらに、KMITLを含む本学内外の共同研究者らや学生達とともに、本学を中心に取り組んできた近年のヤーコンの研究成果を紹介。小テーマは以下の通りです。
(1)市販のヤーコン茶の抗酸化作用
(2)加熱後のヤーコン葉のフェノール含有量と抗酸化能
(3)国産4品種とペルー系統のヤーコン葉の総ポリフェノール含量、抗酸化作用および糖類分解酵素阻害作用
(4)ヤーコン茶飲用時の最適熱水抽出条件の検討

結びには、2016年の熊本地震直後より本学農学部が熊本校舎で教育活動を行っていること、旧阿蘇校舎(現:阿蘇実習フィールド)の建造物の一部が震災ミュージアムとして現在一般公開され防災教育に活用されていること、2023年4月からは阿蘇くまもと臨空校舎へとキャンパスを移転し、再スタート予定であることを力強く発信しました。さらに、タイ国で行われた多くの支援活動や、これまでの本学学生受け入れなどの親善交流に謝意を伝えました。