国際文化学部地域創造学科の学生が、8月27日に札幌市内で開催された北海道マラソン2023でボランティアを務めました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環として実施したものです。この授業ではマラソン大会運営の裏方を経験し、競技者の気持ちを理解するとともに、選手を支える充足感を得ることで今後の学生生活や将来におけるスポーツとの向き合い方を考えるきっかけとすることを目的としています。本学科では昨年度に続いて、大会オフィシャルウェアパートナーでスイス発のスポーツブランド「On(オン)」とも連携。6月19日には札幌キャンパスでオンジャパン代表の駒田博紀氏と、湘南キャンパスのチームトライアスロンBOMBERS出身で同社のセールスマネージャーを務める鎌田和明さんによる講演も実施。同社の企業理念や社会貢献活動、販売実績、マネジメントのポイントなどを聞き、学びを深めてきました。
今回のボランティア活動には、1年次生から3年次生までの約35名の学生と、札幌キャンパスの陸上競技部に所属する有志の学生3名、本学科の教員2名が参加。25日、26日には札幌市?大通公園に設けられた参加者受付でゼッケンの配布を担当し、参加者が二次元コードをリーダーに読み取る手助けをしながら、エントリーナンバーを書き取り、後部に用意されたゼッケンを探して手渡すまでの一連の作業に手分けして取り組みました。また、陸上競技部の選手はOnのブースでも運営をサポートするなど積極的に活動を展開しました。27日の大会当日は、40km地点に設けられた給水ポイントで配布されるスポンジの用意を担いました。大きなバケツに水と氷を満たし、スポンジに冷たい水を含ませてテーブルに並べ、ランナーに配付しました。しかし、徐々に天候が悪化したためスポンジを求めるランナーが少なくなったため、学生たちは「頑張れ!」「あと2km!」と大声でエールを送りました。
参加した学生たちは、「大雨でスポンジは不要になってしまいましたが、悪条件でも頑張って走るランナーに皆さんの力になりたいと声を掛けました。逆にランナーの方たちから“ボランティアの皆さんも頑張って”と声をかけていただき、コミュニケーションを図れたことが心に残りました」「ランナーの皆さんとの交流から、ボランティアの私たちが勇気づけられました」と感想を語っていました。指導にあたった植田俊講師は、「北海道マラソンでのボランティア活動は長年続いていますが、今回は悪天候に見舞われたことで例年とは異なる環境となりました。学生たちはスポンジを受け取るランナーが減っても、自分たちで考え、ゴール間近で疲れのピークにある選手たちを励ますという行動に移してくれました。困っている人を助ける、ボランティアの本質に触れ、学びを深めてくれたと感じています」と語っていました。