10月23日に神奈川県民ホールで開催された「第19回神奈川韓国語スピーチ大会」で、文学部の笠間千尋さん(4年次生)が「弁論部門」で銀賞を、工学部の海老名有沙さん(4年次生)が「プレゼンテーション部門」で銀賞を受賞しました。本大会は日本国内における韓国語学習者のコミュニケーション能力向上を目的として、神奈川韓国綜合教育院が毎年開催しています。「弁論部門」と「プレゼンテーション部門」の2部門で、参加者がそれぞれ好きなテーマについて発表するものです。
笠間さんと海老名さんは、1年次から本学語学教育センターが開講する韓国語の授業を受講。また、同センターのキムミンス講師が指導する日韓交流サークル「トンへチング」にも参加するなど、韓国人留学生らとの交流を通してネイティブに近い発音や語学力を磨いてきました。海老名さんは他にも、2年次生から韓国語スピーチコンテスト「話してみよう韓国語」に毎年エントリーし、さまざまな大会にも積極的に参加してきました。今回のスピーチ大会に向けては、8月から本格的に準備を開始。本番当日まで、対面やリモートでキム講師の指導を受けながら原稿?パワーポイントの作成やスピーチ練習を重ねてきました。また、トンへチングに所属する留学生からもイントネーションのアドバイスを受け、ネイティブな発音を身につけて大会へと臨みました。
当日は、笠間さんは「韓国のおまけ文化」について、海老名さんは「韓国と日本の酒に対する文化的な違い」をテーマにスピーチ。笠間さんは、「韓国ドラマが好きな祖母の影響を受けて、私も韓国語の勉強を始めました。韓国に旅行した際に、サムギョプサルを注文したらおまけで他のおかずが大量にでてきたことや、1つ購入すると1つ無料でついてくる『1+1』という韓国独自のセールスが印象的で、今回のテーマに決めました。初めてのスピーチ大会だったので緊張しましたが、練習してきた成果を評価してもらえてうれしかったです。今回の受賞は自信にもなるので、今後も積極的に韓国人留学生と交流していきたい」と振り返りました。海老名さんは、「高校時代からTWICEなどのK-POPアイドルが好きになり、大学進学後から韓国語を学び始めました。韓国ドラマではお酒を飲むシーンが多くあるのですが、飲み方やマナーが日本とは異なることに注目し、プレゼンテーションのテーマにしました。日本語にはない韓国語ならではのイントネーションに苦戦しましたが、練習の成果が評価されてよかった」と話しました。
指導に当たったキム講師は、「新型コロナの影響で活動は制限されていますが、トンへチングに所属する学生は留学や大会出場に意欲的な学生が多く、日韓交流の場はとてもよい刺激になっているのではないかと感じています。今回受賞した2人は、サークル加入時には韓国語を全くといっていいほど話せませんでした。ですが、積極的に学びを深めて苦手な発音やイントネーションも克服し、賞を獲るまでに成長してくれてうれしく思います」と語りました。